キラーストレスについて

　入学・入社・新学期・新年度・転勤・転属など４月になり環境に大きな変化があります。

　今までと違った環境は大きなストレスになることがあります。

仕事や学業・人間関係などで辛い思いをするストレスと、希望通りの進路や仕事に恵まれる楽しさも大きく分けると「ストレス」になると言われます。つまり、良くも悪くも精神の動きが大きいと「ストレス」になります。

　４月は気が張っていてストレスが表面に出てこないですが、５月頃になると新しい環境に慣れてきて隠れていたストレスが表面に出てきます。それが「５月病」といわれるものです。

　さらに、最近話題になるのが、「キラーストレス」です。

　「キラーストレス」とはストレスの許容量を大きくオーバーして身体に大きな症状を起こすことです。最悪の場合、年齢を問わず「脳出血」などで死に至る場合もあります。

　環境の変化でストレスがかかることはある程度仕方のないことです。問題はそれを心身に溜め続けることです。つまり、ストレスを小出しに上手に抜くことができれば「五月病」や「キラーストレス」にならずにすむということです。

　ストレス解消の方法は数多くありますが、「コーピング」と言われる方法が良いとされています。

「コーピング」とは自分がリラックスできる簡単な方法を数多くノートに書きだし、休憩時間などで上手に使うことです。例えば、「大きくあくびをする」「アロマの香りを嗅ぐ」「リズムを取って軽く首を振る」など少しの時間で行うというものです。

　ストレスは「交感神経」が興奮状態のまま長時間続くと起こります。つまり、リラックスして「副交感神経」を優位にすると「自律神経」が整い心身の負担が軽減されます。

　他に、ストレス解消法は「気の知れた友人や家族に愚痴をきいてもらう」「楽しいお酒の席を設ける」「スポーツをする」などがあります。

　しかし、仕事のトラブルなど現在の自分の能力ではどうしようもない場合は、問題点をすべてノートに「何が原因で、解決方法は何で、現在の自分にできることは何で、自分にできないことは何か」ということを整理するのがおススメです。これで、「どうしようもなく辛い」「先が見えなくて辛い」などのことが客観的に理解することで楽になります。

　それでもストレスはある程度たまっていきます。鍼灸治療は心と身体のバランスを整えます。大事に至るまえに一度ご相談ください。