便秘のはりきゅう治療
女性が悩まれていることに「便秘」があります。週に2回や1回、もっと長い周期の方もいらっしゃいます。
日本人は腸が長く大腸も垂れ下がり気味だと言われています。それを動かすには体質によっては薬を頼ることになります。
通常、朝起きてから朝食を摂ることで大腸の大蠕動が起こり便が直腸に流れます。直腸が便を感知し便意が起こります。
しかし、便が常に大腸にある状態だと直腸のセンサーが鈍ってしまい便意が起こりにくくなります。
便秘を解消するにはいろいろな方法があります。
まずは食事です。水溶性の食物繊維(キノコや緑黄色野菜、大豆製品等)を多く摂ります。不水溶性食物繊維(根野菜、えんどう豆、小麦ふすま等)は腸内環境を整え宿便を出しますが、大量に摂取すると便自体が大きくなり排便が難しくなります。
次に運動です。適度な運動は腸の動きが良くなります。洋式便座に座ったまま歩くようにお尻を交互に上げる運動も直腸の神経を刺激し、排便しやすくなります。
他に、朝一番に冷たい水を飲むのも良い方法です。
はりきゅうの治療では、腸を刺激する腹部の治療、肺経と大腸経の治療、背中から仙骨の下腹部に向かう神経を刺激する治療など沢山あります。
頑固な便秘の場合はすぐに効果が出るのは難しいかもしれませんが、薬だけに頼らず自分自身の体質を変える鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。