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冷え性の鍼灸治療について

 女性に多い冷え性の方はそろそろ辛い季節になってきました。冷え性対策には数多くの方法が有りますが、ほとんどの方は「耐える」ことになります。寒くなると身体は生命維持に大切な体幹を優先的に温めます。結果、手足の血流量が少なくなり手足が冷えます。他にも閉経後に起きる「冷えのぼせ」や内臓が主に冷える「内臓冷え性」などがあります。

 東洋医学では気血の流れが障害されていると診ます。患者様の状態によりますが、今回は手足が冷える「末梢型の冷え性」の治療例を紹介します。

 足首の内側の踝から指3本分ほど上がった脛の骨の後ろ側にある「三陰交」を施術します。置鍼やお灸・灸頭鍼(鍼の上に艾を付けて燃やす)などありますが、今回は「焼山火法」という鍼の手技を紹介します。鍼の一番深くさせる処から3分割し、3分の1づつ刺入しながらその都度回旋させるものです。(流派によって違うようです)そうすると手足がとても熱くなります。刺激は多めですがそれほど辛くありません。

 ちなみに冷え性でない私が三陰交に焼山火法を行ってみると、手足が熱くなりすぎて驚きました。効果がすぐに実感できる方法です。


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