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朝、起きられない

 小学生・中学生のときに起きれなかった、お子様が朝が起きないということはありませんか。それは「怠け者」「気合い根性がない」「仮病」ととらえられていませんか。それは病気かもしれません。熱が出るわけでもなく、血液検査に異常がでるわけでもありません。親の都合に合わせて「早く起きろ」「早く朝食をとれ」といっても「身体が動かない」のでできません。

 日本の教育は「軍隊教育」と言われています。みんなの都合に合わせて行動することが求められています。身体が動かないのに命令ばかりされると登校拒否やうつ病などになってしまいます。

 朝、起きれなくなる病気にもいろいろありますが、「起立性調整障害」(OD)というものがあります。よく朝礼で倒れる子がいましたが、それもこの症状です。通常、朝起きるときに交感神経が働き、血圧が上がり、脳に十分な血液がめぐるため起きられます。この病気になると自律神経がうまく働かず脳に十分な血液が回りません。そのため頭がはっきりせず全身のだるさにつながります。朝礼などで倒れたり「めまい」「吐き気」を訴えるのもこの「起立性調整障害」が考えられます。

 小中学生の約10%が当てはまると言われています。朝、起きれない子がいてもむやみに叱らず専門の医療機関に相談してください。


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