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頚(首)の痛みについて

 頚は上に重い頭が乗っているとても負荷の大きなところです。頭の重さは体重の約10%と言われていますので体重が50キロの場合は5キロにもなります。ほぼボーリングの玉と同じくらいです。それを小さな7個の骨と筋肉で支えています。

 頚の痛みは姿勢が大きく関係します。頚の骨はやや前弯しており頭の重さをクッションのように受け止めています。正しい姿勢だとそのクッションの役割が果たせますが姿勢が悪く頭の位置がずれると筋肉が頑張って支えることになります。また、頚の骨の負荷がかかり変形してしまいます。骨の間の髄核がはみ出し「ヘルニア」の原因になることもあります。ストレートネックと言われる骨の並びの方は頚の筋トレが有効になります。

 一流のスポーツ選手は疲れてヘトヘトになっても姿勢が崩れません。姿勢を崩すと頭の位置がずれて余計に疲れるからです。仕事やスポーツなので疲れたときは正しい姿勢を意識すると疲れにくくなります。

 頚の疲れによる痛みの他には「枕が合わない」ための痛みがあります。横を向いて寝たときに頚の骨が背骨とまっすぐになるような高さの枕にしましょう。

 頚に疲れがたまると頭痛の原因になります。また、不眠症やイライラ、目の疲れなどにもなります。

 頚には重要なツボが沢山あります。頚と頭蓋骨の付け根の「風池」「天柱」「亜門」や少し外側の「完骨」「安眠」などもあります。そして忘れてはならないのが頚の前面の「扶突」です。指圧ができますが特に頚の前面は強く押さないようにしましょう。頚の痛みには鍼がよく効きます。頭もすっきりします。


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