もみ返しについて

あんま・指圧・マッサージ（以下マッサージ）を受けた後に気分が悪くなったり痛みが出たり熱が出たりすることがあります。人それぞれに耐えられる刺激量があります。全身または部分的にもその刺激量を超えた場合にそのような症状がでます。また、一部分だけを集中的に刺激を与えると組織が損傷しケガをしたのと同じ状態になります。マッサージを受けている間は気持ちよいのですが、すぐに戻ってしまいます。

あんま・指圧・マッサージ師は国家資格であり、治療や健康増進で受けられるならやはり国家資格を持った施術者にお願いしたほうが良いでしょう。資格を持った施術者の場合、仮にもみ返しがきても安静にすれば回復します。無資格者の場合、危険な部位の把握が出来ていないことがありますので、重要な血管や神経があるところでも平気で強いマッサージをしてしまいます。重度の麻痺や関節の可動域の減少はこういったことが原因になります。

　マッサージ慣れをしていると施術者に「もっと強く」「ここが気持ちよい」と指示を出してしまいますが、それもマッサージ後の障害の原因になりますので、全身の調整を目的とした適度なマッサージをうけられると良いと思います。

　強いマッサージを受け続けると筋肉が線維化を起こしいわゆる「鉄板の肩」になってしまいます。強い刺激から身体を守る反応ですが、血行が悪くなりコリやすくなるのでさらに強い刺激を求めてしまいます。そうなるとなかなか戻りませんのでソフトなストレッチや筋膜リリースなので筋肉の弾力性を戻すようにすればいかがでしょうか？