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何もないところでつまずく

若いころは気になりらなかった「何もないところでつまずく」ことが年齢とともに増えてきます。自分の思ったほどつま先が上がっていないことが原因ですが、なぜそのようなことがおこるのでしょうか。

 人間のは若くて一番身体が動く時を動作として覚えています。例えば小さな水たまりを若いころは軽く飛び越えていたのに、同じことを中年以降にすると飛びきれなくて水にはまってしまいます。少し考えると調整できるのですが無意識の動作では身体がついてきません。つまずくことも同様で、少し気を付けると跨げるのに何気なく行うとつまずいてしまいます。

 さて跨ぐ(歩く)という動作は腰の回転と膝の屈曲、つま先を上げるといる動作を連続して行っていますが、年齢とともにすべての動作が鈍ってきます。身体が硬くなって腰がうまく回らない、太ももと腰の内部にある腸腰筋の筋力が落ちて膝が上がらない、つま先を上げる前脛骨筋や長趾伸筋がうまく働かない。どれか一つでも鈍ってくるとつまずきやすくなります。

 さらに忘れがちなのが臀部や太ももの裏(ハムストリング)、ふくらはぎの筋肉が硬くなっても足が上げにくくなることです。

 あまり頻繁につまずくようだと高齢者は転倒による骨折で最悪の場合寝たきりになってしまいます。思い当たる方は全て検査しますので、是非ご相談ください。


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