クラッシュ症候群
先日、熊本県で大規模な地震があり多くの被害が出ています。
家屋の倒壊などで下敷きになった場合、およそ2時間以上身体が圧迫され挫傷したとき筋肉の組織が破壊され有毒なミオグロビンやカリウムが発生します。瓦礫の除去などにより大量の有毒物質が心臓に送られ最悪の場合「心不全」などの重篤な状態になります。これが「クラッシュ症候群」です。阪神淡路大震災のさい多くの方がこの状態になり数十人が亡くなっています。
倒壊後すぐであれば出来るだけ早く救出すべきですが、すぐに救出できない状況であれば「元気づける」「毛布などで保温をする」等の処置をしながら救急に連絡をし、時間が経ってからの救出の場合、まずレスキュー隊や医師に「どのくらいの時間」「どの部位が」圧迫されているかを詳細に説明しましょう。
救出後、筋肉痛や手足のしびれ、血尿、尿が減る等の場合はクラッシュ症候群の疑いがあるので医療機関で透析を受けましょう。
被害を受けられた皆様の一日でも早い回復をお祈りします。